PTSD(心的外傷後ストレス障害) ~心の傷を癒やすために~

こんにちは、心理カウンセラーのNicoです。

みなさんはこれまでに、「PTSD」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
近年では大きな事件や自然災害が起きると、必ずといっていいほどニュースで取り上げられるようになりました。1995年の阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件、2001年の9.11テロ事件、記憶に新しい2011年の東日本大震災…今思い出しても恐ろしい事件や災害です。これらのときにも被害(災)者のPTSDに注目した報道が多くなされましたが、今でもなお、あの時の状況が思い出されて苦痛を抱えておられる方がたくさんいることは忘れてはいけません。
また、先述のような大きなニュースになるような出来事ではなくても、ご自身の過去の辛い体験に苦しんでおられる方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、そんな誰しもがかかる可能性のあるPTSD(心的外傷後ストレス障害)について取り上げたいと思います。

1.PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは?

PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは、強い恐怖の伴う衝撃的な体験が心の傷(トラウマ)となり、その体験が強い苦痛感情と共に思い出されるために、日常生活に支障をきたす病気です。
トラウマとなる体験(ストレッサーと呼びます)は、自然災害や戦争、テロリズム、幼児期の虐待、性的暴行、命にかかわる事故や病気…など様々です。何をストレスに感じるかは人によって違うことから、トラウマとなる出来事も人それぞれです。交通事故の経験がトラウマになる人もいれば、上司から強い叱責にあったことがトラウマになる人もいます。つまり、「出来事が客観的にどれ程悲惨だったのか」という基準よりも、「ご自身がその出来事をどのように体験したのか」の方がPTSDを考える上では重要となってきます。

(1)PTSDの症状
PTSDの主な症状は大別して以下の3つになります。

再体験   :トラウマ体験の時に感じた強い恐怖や苦痛感情が突然襲ってきます。過去の出来事を今まさに体験しているかのように感じられるため(フラッシュバック)、自分ではコントロールできないような激しい恐怖や不安を感じることになります。
回避・麻痺:トラウマを思い出させる場所や物、人などを避けようとします。そのため、その出来事を経験する前と比べて生活の幅が狭くなってしまいます。また、あまりにも辛い気持ちを抱えきれず、現実感がなくなったり、感覚が麻痺したようになる方もいます。
過覚醒  :いつもイライラしたり、恐怖に怯えるなど、周りの小さな変化に必要以上に過敏に反応します。焦燥感やイライラ、不眠などの症状がこれにあたります。

以上のような症状は、非常に恐ろしい出来事を体験した人なら誰しもが当てはまります。大半の人であれば、これらの症状は時間と共に自然と治まり、問題なく日常生活を送ることができるようになります。
しかし、PTSDという診断がつく人は、問題が複雑に絡まって、長期に渡って症状に悩まされています。
だからこそ、専門家による治療が必要だと言われているのです。

(2)PTSDの治療法
PTSDの治療には、いくつかの方法を組み合わせて行うことが一般的です。
中でも認知行動療法エクスポージャー眼球運動による脱感作および再処理法(EMDR)集団療法薬物療法などは特に効果的な治療法だと言われています。
いずれの治療法でも、トラウマ体験を思い出すことで激しい苦痛感情が伴う可能性がありますので、時間的・空間的に十分安全だと感じられる場において行われることが重要です。
認知行動療法やエクスポージャーは、当カウンセリングルーム「戦士の休息」でも実施可能です。内容を詳しくお聞きになりたい方は、ぜひ一度お問い合わせくださいね。

2. トラウマを克服するために

トラウマ体験は、それまでのご自身の人生や価値観を変えてしまうほどの体験です。

「将来の人生設計が台無しだ」
「絶望しかない」
「かつての自分を失ってしまった」
-このように表現される方もいらっしゃいます。
普段は思い出さないようにして、日常生活の仕事に没頭するなどして、
なんとかやり過ごしている方もいらっしゃることでしょう。

誰にとっても、思い出したくない程の辛い体験、それが「トラウマ」です。

そのトラウマが、ご自分の意思とは関係なく、日常生活に侵略してきて、あなたを悩ませるのなら
それは、心があなたに何らかの“サイン”を送っているということかもしれません。

自分だけでは抱えきれない程の出来事が、いきなり心に入ってきたことで、
心がパンクしそうになっていることを伝えようとしているのではないでしょうか。

トラウマを乗り越えるためには、トラウマと向き合うことがとても重要です。
向き合うことには、時に強い痛みが伴います。
しかし、事実を見ないようにしているだけでは、トラウマを乗り越えることは出来ません。

トラウマを克服するために、まずはご自身の体験を振り返ることから始めませんか。

当カウンセリングルーム「戦士の休息」では、PTSDの症状に悩む方がご自身の体験を振り返り、
トラウマの克服に向けて歩んでいけるよう、お手伝いいたします。

トラウマ治療において、カウンセラーは「指導者」でも「引率者」でもなく、
あなたと一緒に歩む“伴走者”です。
あなたなりの答えを見つけられるよう、ともに歩んでいきましょう。

心理カウンセラー Nico

ビジネスマン専門カウンセリングルーム「戦士の休息」

〒450-0002 名古屋市中村区名駅四丁目26-7名駅UFビル9F

TEL:052-446-5085

 

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※トラウマ・PTSDについてのご紹介にからめて、ハラスメント(Harassment)についても付言しておきます。

ハラスメントとはすなわち
「他者から様々なかたちの嫌がらせ・いじめを受け、それにより、恐怖・侮辱・不利益・不快などを被害者が感じること」です。

ハラスメントには、非常に多くのものがあります。
代表的なものを挙げてみましょう。

モラルハラスメント(モラハラ)
パワー・ハラスメント(パワハラ)
セクシャル・ハラスメント(セクハラ)
アルコールハラスメント(アルハラ)
アカデミック・ハラスメント(アカハラ)

先の説明で、ハラスメントとは”恐怖・不利益・侮辱・不快などを被害者が感じること”とあるように、
被害者が自覚することで初めて成り立つものです。

ゆえに、トラウマとハラスメントはよく似た位置づけの言葉です。

というのも、これは”被害者サイドの主観”に根ざしたものだからです。

今でこそ、これらの言葉は人口に膾炙するまでになりましたが、
それ以前は被害者が”泣き寝入り”するしかなかったといえるでしょう。

現代はいわば、(少し語弊があるかもしれませんが)”被害者逆襲の時代(被害者が決して泣き寝入りしない時代)”です。

私たちは、トラウマ・ハラスメントに苦しむクライアントさんの”味方”です。

しかしただ、クライアントさんの訴えをただそのまま聞き入れ、一方的に肩入れするというわけではありません。

当事者ではない”第三者であるメンタルヘルスの専門家”として、
常にフェアな判断を行うように心がけていきます。

そうしたなかで、本当にふさわしい落としどころはどこなのか、
クライエントさんと話し合う中で考え、模索して参ります。

(というのも、ハラスメントについてうまく取り扱わないと、
「セカンド・ハラスメント」といわれるハラスメント申し立てによる二次被害の危険があるためです。

また、本来対立を生み出したくない良好な関係の人々に対しても、
ギクシャクしたものが出てこないようにしなくてはなりません)

このような私たちのスタンスを理解していただいた上で、
カウンセリングをしていきたいというクライアントさん、大歓迎です。
Nico先生など、「戦士の休息」心理カウンセラーがお待ちしています。
ぜひ一度、お電話をください!
(052-446-5085)
熊木徹夫(ビジネスマン専門カウンセリングルーム「戦士の休息」代表・精神科医)

 


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