こんにちは。心理カウンセラーのなるです。
最近、「男性ビジネスマンしか相談を受け付けていただけないのでしょうか?」
というお問い合わせのお電話をお受けすることが多くなりました。
そんなことはございません。
当院は、ビジネスマンの方はもちろん、そのパートナーである女性のお悩み、これから社会に羽ばたいていく学生さんのお悩み等、「ビジネス」を軸に幅広い方々のご相談に対応させて頂いております。
「こんな悩みで相談してもいいのかな?」
と思われている方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひ一度お問い合わせくださいね。
「悩み」に大きい・小さいはありません。
ご本人が、ある悩み事についてどれだけ苦しさを感じていらっしゃるかが大切なのです。
さて、今日はパートナーに関する女性のお悩みについて考えてみたいと思います。
パートナーについて不安がある女性が抱く、
「主人についての相談なのに、私がカウンセリング行ってもいいのでしょうか?
そもそも、本人が行かないのに意味があるの?」
という懸念はごもっともだと思います。
今回は、【パートナーが嫌なことは口にしないが、頭痛・下痢など、身体に現れるため心配】
という女性のお悩みを通して、“他人の相談でカウンセリングに来る”ということについても考えていきたいと思います。
大切なパートナーの体調、心配ですよね。
病院にかかっても、頭痛や下痢の原因がはっきりしない。
「ストレス」という、わかるようでわからない言葉で説明されてしまう。
こんなご経験はありませんか?
ご自身の身体でも心配なことですが、痛みや、辛さの程度がわからない他人の体調、しかも大切なパートナーのこととなると、あなたの心労やもどかしさも人一倍なのではないかとお察しします。
そして、今回のケースのような、「嫌なことがあっても口にださない」男性であればなおさらですよね。こうした寡黙さや忍耐力は、一昔前の日本社会では美徳とされてきました。特に男性のあるべき姿とまで謳われていた時代もあったほどです。
価値観が多様化し、ジェンダーフリーの考えが定着しつつある現代においても、こうした「男性のあるべき姿観」は根強く残っているようです。時代錯誤も甚だしいですね。
(当院の代表熊木が当院を立ち上げた背景には、こうした「男性像」があるのですが、そのお話はまた次の機会にまわすことにしましょう)。
職場での出来事や、ネガティブな感情をプライベートで話さない男性というのは、少なくはありません。公私混同したくないというご自身の価値観もおありになるでしょうし、パートナーのあなたへの配慮かもしれません。
以前、私も、あまり仕事の話をしない交際相手の男性に「もっと仕事の話を聞かせてほしい」と言ったことがあります。心理士としてではなく、個人的に相手の仕事そのものに興味があったからです。
すると「聞きたいならもちろん話すけど、仕事の話なんかしても面白くないんじゃないかと思っていた」と言われました。そして、「女性で仕事の話を聞きたがるなんてめずらしいね」とも言われました。
(そういうものなんでしょうか?)
そこで、はじめて「ああ、この人は私への配慮から仕事の話題をあえて避けていたんだな」と気づいたのです。
もしもあなたが、彼に仕事の話をもっとしてほしい!と思っているのなら、ストレートにきいてみるのもひとつの手ではないかと思います。
最初は愚痴や弱音を吐かない方であっても、単なる事実や出来事を話すようになれば、その過程でぽろっとネガティブな感情が出てくるかもしれません。
そんなときは、「へぇ、そうだったんだね」と、そっとすくって、流してあげるのが良いかと思います。
普段弱音を吐かない男性は、ついつい出てしまったネガティブな発言に「しまった!」と後悔してしまうこともあるでしょうから。
そんな時、大げさに弱音をはけたことを誉めたり、励ましたりするのではなく、こちらがフラットな反応を返してあげることで、案外「話しても大丈夫なんだ」という彼の安心につながるかもしれません。
そして、原因のない身体症状は、発散すべきもの(ネガティブな感情など)が適切に外に出されずたまっているサインですから、まずは、それを外に出すことを促すような働きかけをされるとよいと思います。
感情を外に出す方法としては、
・言葉にして誰かに話す(言語化)、
・文字にしてつづる
・運動など、まったく別のことにエネルギーを向ける
など、いろいろなものがあります。
先に書いたようなストレートな問いかけも、言語化を促す働きかけの一つですね。
彼の性格や現状によって、感情の表現の仕方にも合う・合わないがあります。あなたと彼の関係性によっても、適切な働きかけの方法は違います。
パートナーに関するお悩みで来院される女性のカウンセリングでは、ひとつに、「パートナーへの働きかけの方略をカウンセラーと一緒に練る」ということを行います。
つまり、あなたを通して、間接的に大切なパートナーを支援しているんですね。
「パートナーがカウンセリングに来たがらない」
でも大丈夫。
それならあなた自身が、パートナー専属のカウンセラーになればいいんですよ。
いかがでしたでしょうか?
“彼の相談で私がカウンセリングにくる意味”のひとつの答えになれば幸いです。
心理カウンセラー なる
ビジネスマン専門カウンセリングルーム「戦士の休息」
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