自分の思考パターンが自分を苦しめる~パニック障害について~

こんにちは。

心理カウンセラーのKuricoです。

みなさん、パニック障害という言葉を聞いたことはありますか?

テレビで「自分はパニック障害だった」と告白する芸能人もしばしば見かけるので、

どこかで耳にしたことはあるかもしれません。

今回は、そのパニック障害についてお話します。

 

まず、例としてAさんの話を見てみましょう。

『Aさんは会社員として毎日忙しく働いています。

ある日、Aさんはいつものように電車に乗り職場へと向かいました。

電車に乗ってしばらくすると、急に胸がドキドキしはじめます。

すると、息苦しさ、冷や汗、めまい、吐き気が次々と……。

Aさんは今までに感じたことのない苦しみに襲われます。

「これは重大な病気かもしれない…このままでは死んでしまうかもしれない」とまで思い、今の自分の身体感覚に恐怖を感じました。

Aさんは次の駅で電車を降り、駅員さんに助けを求めます。

徐々にAさんの身体の異変は治まりましたが、駅員さんが呼んでくれた救急車に乗り、病院へ運ばれることとなりました。

病院でどんな病気と告げられるか心配でしたが、Aさんの身体からは何も異常はみられませんでした。

「あれは何だったんだろう…?」

 

その日から、Aさんはしばしば同じ経験をしました。

 

そしていつしか、「電車に乗ったらまたあの状態になるかもしれない」

Aさんの頭の中にふとそんな考えがよぎるようになります。

そしてその不安は次第に大きくなり、Aさんは電車に乗れず、会社へ行くことができなくなりました。

「また起きてしまったらどうしよう」

「知らない人の前で倒れたりしたら恥ずかしい」

「次こそは倒れて死んでしまうのではないか…」

Aさんの不安は募るばかり。

そして、Aさんは電車通勤どころか、外出することも困難になったのです。』

 

以上が、Aさんのお話です。

このAさんの事例をもとに、パニック障害について説明します。

 

(1)「パニック発作」

電車に乗っていたAさんは、急に胸がドキドキし、めまい、息苦しさ、死の恐怖に襲われます。これを「パニック発作」と呼びます。パニック発作とは、予期せず突然に、心悸亢進や発汗、めまい、息苦しさ、吐き気、発狂や死の恐怖などの症状を伴う強い恐怖状態などが生じることを指します。

(2)「予期不安」

Aさんはパニック発作を何度か経験し、「電車に乗ったらまたあの状態になるかもしれない」と大きな不安を抱くようになります。Aさんのようにパニック発作を何度か経験すると、それに対して強烈な恐怖を感じます。そのため発作を起こした場所を恐れ、また発作が起こるのではないかと不安をどんどん募らせます。これを「予期不安」と呼びます。ひどくなってくると、パニック発作を起こした時のことを思い出しただけで、めまいや息苦しさを引き起こすこともあります。

(3)「広場恐怖」

Aさんは、電車に乗ろうとしても、また発作が起こるのではないかと不安になり、乗車を断念しました。Aさんのように以前パニック発作の起こった場所を避けるようになることを「広場恐怖」と呼びます。症状が軽いうちは多少の不安を感じながらも必要な場所に行くことはできます。症状が重症化してくるにつれて、行けない場所が増えていきます。最終的にはAさんのように、一人ではどこにも行けなくなる状態になります。その状態を放置しておくと、日常生活に大きな支障をきたすこともあります。

 

このようなパニック障害をどのように克服すればよいのか。

アプローチ方法のひとつとして、認知行動療法がよく用いられています。

Aさんは、

電車に乗る ⇛ 不安が高まる ⇛ 動悸・めまいなどの身体感覚の変化 ⇛ 「死ぬかもしれない」

というプロセスを経ており、それを繰り返すことで更に不安は増大し、身体の症状もひどくなるという悪循環が生じます。

ここで重要となるのが、「死ぬかもしれない」といった、破局的な考え方です。

自分の思考パターンを少しずつ修正し、悪循環から脱することで、パニック発作の症状を軽減していきます。

認知行動療法の内容については、当院HPに詳しく記載してありますので、興味のある方はぜひご一読下さい。

www.dr-kumaki.net/senshi/cbt/

 

もし、こんな症状でお悩みの方がいらっしゃいましたら、一度当院へご相談下さい。

一緒に考えていきましょう。お力になれると思います。

心理カウンセラー Kurico

 

ビジネスマン専門カウンセリングルーム「戦士の休息」

〒450-0002 名古屋市中村区名駅四丁目26-7名駅UFビル9F

TEL:052-446-5085

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※「羹に懲りて膾を吹く(あつものにこりてなますをふく)」ということわざがあります。

これは羹で口をやけどして「もうやけどだけは、懲り懲り」となった人は、膾という冷たい食べ物にまで息をかけて冷ましてから食べようとする、という話です。

これは人間において普遍的なものですが、
パニック障害においては、その傾向に拍車がかかります。

「予期不安」というのがそれです。

パニック発作という一種の”自律神経の反逆”があまりに強い恐怖を呼び起こすため、
それを予兆の段階で認識し、何とか再発をさせじとするのですが、
そのことが逆に症状を招来するため、泥沼化します。

この精神病理のメカニズムは神経症的であるため、
パニック障害という病名が浸透する前は、不安神経症と呼ばれていました。

この「予期不安」にどう対峙し(あるいは、対峙せずかわし)、意識の外に追いやるかが、
パニック障害治療の要諦です。

どのようにカウンセリングを行うかが、腕の見せ所です。

Kurico先生をはじめとする「戦士の休息」心理カウンセラーは、
このような問題と常に向き合い、研鑚を重ねています。

もしあなたのその苦しみの緩和のため助力できるのであれば、
その信頼に応えるため、力を注ぎます。

どうぞご一報(TEL:052-446-5085)ください。

熊木徹夫(ビジネスマン専門カウンセリングルーム「戦士の休息」代表・精神科医)

 


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