この身体朽ち果てるまで…~倒れるまでは休まない、ビジネスマンの精神~

時々、こういった話を耳にします。

 

【ビジネスマンAさんと友人Bさんの例】

Aさんは、新卒で○○会社に就職してからずっと同じ所で働いています。

人出が少なく、任される仕事の量も増えてきたので、毎日家に帰るとすぐに布団に倒れこむほど疲れ果てていました。

ある日、Aさんを心配した友人Bさんが最近の様子について話を聞いてみると、「あまり眠れなくなった。食欲もないし、気分がずっと重いまま」とAさんは語りました。

Bさんは、Aさんの話と様子から深刻さを感じたため、病院に行くよう勧めました。

しかしAさんは、「病院に行ったら休めと言われてしまう」「休んだら仕事が回らなくなる」「いつか、倒れることがあるかもしれないけど、それまでは頑張る」と言い、病院には行きたくないようです。

 

この例は、私がこれまで耳にした複数の話を組み合わせて編集した架空のものですが、Aさんのような状態におられる方や、Bさんのような経験をされた方は少なくないと思います。

Bさんとしては、Aさんに倒れてほしくないですし、早く病院に行って欲しいのに、どうしてそんなに頑なに病院に行こうとしないのかが分かりません。

ですが、自分がどんな状態なのか、Aさん自身も分かってはいるのでしょう。でも、それでも行かない理由がAさんの中にきっとあるのだと思います。

例えば、仕事に生きがいを感じている、仕事に自分の存在意義を見出している。

こう言ってしまうと、その重みが分かりにくいかもしれません。

でも、これまで仕事一筋で生きてきた、仕事をしている自分は誇らしい、そう思っていらっしゃる方にとって、「まだやれる」状態なのに仕事をしないことを、自分が選択することに対する苦しみ、自責感は、推し量れないものだと思います。

 

そうは思いますが、Aさんに倒れてほしくない、病院に行って欲しいというのが、Bさんの本音であり、私自身の本音でもあります。

病院に行ってしまうと、診断を受けて休めと言われてしまうと恐れているのであれば、「診断」はできないカウンセリングなどの相談機関でもいいです。

ただただ、Aさんの身体が限界に近づいていくのを見ているしかできないことがどれほどもどかしいか、Bさんも、またAさんの職場の上司・同僚の方、家族の方も感じていることでしょう。

また、Aさん自身が今後、そんなに大切な、生きがいを感じる仕事を、長く続けて行ってほしいという願いもあります。

燃え尽きるまでがむしゃらに仕事をされる精神はすばらしいものだと思います。

でもそれと同じように、倒れるほどまでせずとも、長く仕事を続けていくことは、とてもすばらしいことだと思います。

 

心理カウンセラー kuro

 

ビジネスマン専門カウンセリングルーム「戦士の休息」
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